ハルカとレイジがムラクモと邂逅してから、まもなく一ヶ月が経とうとしている。観測が正しければ人類の天敵シャオダーが襲撃してくるのはここ２，３日と言うことになるだろう。

　今、月面基地テルミドールは来るべき迎撃の時に備え、弓矢を構えているような状態だった。ギリギリまで張り詰められた弦のような緊張感が、基地を支配している。

　そんな緊張感の中で、今日のムラクモの調整は終わった。

　「もう、完璧に乗りこなしてるって感じだね、私たち」

　居住区へ続く通路を歩きながらハルカは隣に話しかけた。

　「そうだな」

　右隣、レイジはいつもと同じように言葉を返す。そんなレイジを見て、ハルカはふぅとため息をついた。

　「レイジらしいわ・・・」

　「何で？」

　「あんたならシャオダーを前にしてもそんな感じでいられそうね」

　呆れたような顔だ。

　「もっと、こうさ。何ていうか。乗りこなしているぜとか、楽勝〜とか、余裕〜とか、そういう相槌が欲しいわけよ、私は」

　少し、悲しげな顔をしながらハルカは続ける。

　「少しは空気読みなさいよ・・・」

　「お前に気休めなんか無用だろ」

　レイジはそう言って隣を見る。しかし、そこにいるべきハルカがいない。そのまま視線を後ろへ向けると２mほど離れたところで、ハルカは止まっていた。

　さっきまでの軽い表情は消え、代わりに真剣なまなざしをレイジに向けていた。

「なんでもそうだよ・・・、レイジは」

　搾り出すようにハルカは言った。

　「いっつも本気じゃない。何事にもどこか距離を置いて。特に私の前だとそう。ＡＦに乗っても、何をやっても。その気になれば私なんて置いていかれちゃうんじゃないかって、最近ずっと思ってた」

　「そんなこと・・」

　「あるのッ」

　レイジに言わせないうちにハルカは口を挟んだ。

　「レイジは気づいていないのかもしれないけど、私にはわかるの。レイジにはまだまだ力があるんだよ」

　いつもならレイジより上でないと気がすまないはずのハルカが、こんなことを言うのはもちろん初めてのことだった。

　だが、レイジの方は身に覚えがないと言った感じで困惑している。自分はハルカと同じように努力してきた。それでもハルカを追い越せないのはしょうがないと思っていたし、いまでも思っている。

　だが、ハルカは更に力を込めレイジに言った。

　「レイジ見てると、不安なんだよ。そんなんじゃ、いつか大切なものまで失っちゃうんじゃないかって」

　自分の知らない所を見透かしているようなハルカの黒く澄んだ瞳に、レイジは視線を合わせるのが辛かった。それでも今視線を外すようなことはできない。ハルカは本気だ。

　どちらも口を開けないまましばらくその状態が続いた。ほんの少しの時間だった気もするし、とても長い時間のようにも思えた。

　「とりあえず忠告したからね、私は」

　ふいにハルカが口を開いた。

　「でも・・・忠告じゃダメかな。そうだ、レイジ。指きりしよう」

　「指きりって・・・・。そんな子供じゃないんだから」

　先ほどまでの不安そうなハルカの顔にいくぶん笑顔が戻ってきていた。

　「いいじゃない。昔よくやったでしょ。ほらっ」

　小指を前に出しながらハルカがレイジを促す。この場合、どうすればいいのかレイジは迷った。自分は今のままでも十分力をだしているはずだ。これ以上なんて出来るものだろうか。

「出来なくても文句つけるなよ」

「大丈夫、レイジなら」

　微笑むハルカの小指にレイジは自分の小指を絡めた。

　「ゆびきりげんまん、嘘ついたらハリセンボンのーます」

　こうやって指切りをするのは何年ぶりだろうと、何となくレイジは思った。でも悪くないなとも思った。この瞬間だけは童心に帰れたような気がする。

　「指切ったっ」

　言った瞬間ハルカの頭の中を何かが駆け巡った。矢継ぎ早にリアルな情景が浮かぶ。

　「！」

　ハルカの顔が急に冴えなくなった。まるでこの世の終わりでも見たかのような顔をしていだ。

　「どうした？」

　「あ、な・・・、何でもない。何でも・・・ないから」

　無理に引きつった笑顔をハルカは浮かべた。

　「ちょっと気分が悪くなっただけだから。・・・私、先行くね」

　まるでその場から逃げるように、ハルカは通路の奥へと駆けていった。やけにその姿が遠く感じる。

　追いかけることも呼び止めることも出来ず、レイジはただ呆然とその場に立ち尽くしていた。



　夕食に、ハルカは現れなかった。いつもならまっさきにいるはずの席に、その姿はない。

　いくら待ってもハルカは来る気配すらなかった。

　「・・・持ってってやるか」

　本当に調子が悪いのかもしれないが、いつ出動命令が下るかわからない今、明日の朝食に無事ありつけると言う保証もない。

　手付かずになっているハルカの夕食を持って、レイジはハルカの部屋のドアを叩いた。

　「おーい、ハルカ〜。飯だぞ〜」

　返事はなかった。その後も何回か叩いてみるのだが、やはり反応がない。

　「寝てるのかな」

　ドア横の開閉ボタンを押す。軽い音がしてドアがスライドした。

　「入るぞ？」

　部屋の中は暗く、ベッドにもどこにもハルカの姿はなかった。帰ってきたのかさえ怪しい。

　「まぁ・・・、一応置いとくか」

　綺麗に整頓された机の上に、夕食を置いてレイジは部屋を去った。



　ベッドに仰向けになり天井を眺めるが、無機質な天井は何も語らない。ただ、灰色をその身にたたえているだけだ。

　照明の光が、今日のレイジには妙に眩しく見える。無意識のうちに、視線は照明へと向かっていた。何も考えたくなくても、次から次へと頭の中に疑問が浮き沈みする。

　何故、ハルカはあんなことを言ったのだろうか。それに指きりのあとから、どうも様子がおかしい。

　目を瞑ってみると照明の名残だけが瞼の裏に残った。

　いくら考えても答えはでない。

　目を開ける。やはり、変わらない無機質な天井だけがそこにあった。





　「ぐっどもーにんぐ」

　朝の通路の先にハルカの姿を認めたレイジは、足早に彼女の横に並んだ。

　「あ、うん。おはよう」

　いつもの快活さが今日のハルカからは感じられなかった。いや、昨日からと言うべきだろうか。

　「昨日の飯食った？」

　「夕食、レイジが届けてくれたんだ」

　あぁ、と頷いたレイジにハルカは申し訳なさそうに言った。

　「でも、ゴメンね。ちょっと調子が悪くて食べられなかったから」

　顔色は、どうだろう。パッと見たところではいつもと変わらないようだった。ただ、その目元が今日は少し腫れているように見える。

　「夜更かしはお肌に悪いぞ」

　カラカラと軽い調子でレイジは言ったつもりだった。いつもならここで絡んでくるはずだ。

　「あ、そうだね・・・・」

　だが、今日のハルカは目元をゴシゴシとこすっただけだ。

　元気なさすぎだな、とレイジは思った。本当に調子が悪いのかもしれない。

　「今日は休んだほうがいいんじゃないか？戦闘も近いし・・・、健康第一だろ、やっぱり」

　大げさに頷いてみるレイジ。そんなレイジをハルカは複雑な瞳で見つめていた。

　「ん、どした？」

　その視線に気づき、レイジが口を開く。だが、ハルカは慌てて視線を逸らした。

　「なんでもないよ。それに・・・私なら大丈夫だから」

　次の瞬間には、ニコッと笑った。

　「ね、さっさと行こう。ラナ隊長に怒られちゃうよ」

　ふんふんと鼻歌を歌いながら通路を先に歩き始めるハルカ。その背中はいつもより小さく見えた。



　「以前からの観測どおり、今回の連中の襲撃規模は４０万くらいってとこかしら」

　ミーティングの席、第七機動部隊の面々を前にして隊長のラナは説明を行っていた。

　「４０万のうち蟲型が半分を占めているみたいね」

　大画面に、甲虫類に羽虫の羽をつけたような奇妙な生物が映し出された。その口元は異様に大きく、鋭い牙のようなものが見え隠れしている。

　「みんなもわかっていると思うけど、こいつらは一番やっかいなの。群れて襲ってくるし、口からはビームも吐いてくるわ。まぁ、昔の映画に出てくるような怪獣さんね。他にもキメラ型のごちゃごちゃしたやつとか、ガス体みたいなのもいるから今回の奴さんたちは気合入ってるわよ」

　グッと力こぶを作るまねをする。が、誰も反応しない。

　「あらあら。そんなに緊張しないでも大丈夫。たかが史上最大規模の群れが来るってだけじゃない」

　人差し指を頬につけてラナは微笑む。だが、やはり誰も反応しない。

　「ここにいるあなたたちは一流の柩乗りなんだから、もっと自信を持ちなさい。それに何も私たちだけで迎撃するわけじゃないのよ。今回は司令も直々にアマテラスに乗って指揮するし、アマテラス級の『ガイア』を始めとした戦艦だって一杯いるんだから」

　そう言って、宇宙艦船が次々と画面に映し出される。その中で、とりわけ大きな艦が映し出された。戦艦というよりは、空母と言ったところだろうか。射出口らしいものが８つほど見える。

　「これは、先ごろ開発された巨大空母『オロチ』。ここテルミドールにある全てのＡＦと戦闘機を同時に輸送することができるそうよ。まぁ、マルスの技術部もなかなかやるわね」

　マルスとはルイディーンのすぐ外を回っている惑星だ。と言っても赤茶けた大地に空気はなく、人が住めるような星ではない。しかし、この星でのみとれる金属を利用して、今は連合の技術部の一部がそこで戦艦などを建造している。

　「明朝、私たちはこのオロチに搭乗して戦闘宙域まで移動することになるでしょう」

　画面に今度は宙域が示される。矢印がルイディーン側と外宇宙側から伸びて、ちょうどマルスとルイディーンの中間でぶつかった。

　「ここが予定戦闘宙域で絶対防衛ラインはテルミドールの軌道。これを越されないように私たちが頑張るわけよ」

　皆、食い入る様に画面を見つめていた。勝てるか否か、それはやってみなければわからない。しかし、前例のないほどの大規模戦闘になるのは必至だった。誰の心にも不安がよぎる。そんな様子を見てラナも少し憂いた表情をした。

　「ま、私だって怖いし、みんなも怖いと思うけど。でも、誰かがやらなくちゃいけないのよ。私たちの星を、これ以上あんな奴らに蹂躙されるわけにはいかない」

　そしてまた、ラナは微笑む。

　「さ、連中に素敵な子守唄を聞かせてあげましょう」

　今までで一番の笑顔だった。それを見てふっと皆の顔が緩む。

　「了解、隊長！」





　格納庫の先にある空間、朽ち果てたムラクモの前にレイジは再び立っていた。

　以前訪れたときと変わらず、その巨人は静かにそこに鎮座している。満身創痍の巨人、ムラクモ。父がこれで空を駆り、果敢に戦った。それを知ったのはつい１ヶ月前のことだ。

　レイジは、腰からナユタを取り出すと右の掌に載せ、その巨人の前に差し出す。もちろん巨人は何の反応も示さない。ただ、静寂の中にその身を湛えている。

　レイジはふっと息をつき目を瞑った。

　父たちの敵討ちをしたい、そう思ってレイジは連合に入ったが、幾多の戦場を駆け、実際にシャオダーと戦い、傷つけられたものを見て、その心の中には一つの想いが湧き上がってきていた。

　ジッとムラクモを見つめ、レイジは目を開いた。

　「俺はルイディーンを守りたい。このナユタに誓って」

　右手のナユタを握り締める。

　「敵討ちなんてものにこだわるより、ずっと大事だよな？父さん」

　ナユタが少し震えたような気がした。





　明かりの無い闇の中、ハルカは一人、部屋のベッドに腰掛けていた。

　頭の中はごちゃごちゃでどうにかなってしまいそうだ。しかし、これは誰にも言えない。

　誰にも相談はできない。いや、したところで無意味だろう。

　「レイジ・・・」

　その名を呟くと、ハルカは暗い天井に顔を向けた。シンと静まり返った部屋の中、自分の心臓の鼓動と息遣いだけが聞こえるような気がする。

　ふっと息を吐き、ハルカは立ち上がった。自分が何をすべきか、決心はついた。あとは、行動に移すだけだ。

　照明をつけ、ハルカは端末を起動させた。カチャカチャとコンソールを弄る。

　『新規作成しますか？』

　ＹＥＳ





　「おお、レイジ」

　格納庫を去ろうとしたとき、レイジの背に声をかけるものがいた。

　振向くと、そこには整備班長のナハトがいる。大道芸師のように工具類をクルクルと手から手へと放り投げながら、ゆっくりとレイジに近づいてくるところだった。

　「ナハトさん、いたんですか」

　「いんや、今しがた端末室から出てきたところさ。そしたらちょうどお前さんが見えてな」

　ナハトがヒョイと手を動かすとたちまち工具類は何処かへと消えてしまった。

　「・・・・手品かなんかで？」

　「秘密じゃ」

　ニッと笑ってナハトは格納庫の隅を見やった。

　「リョウたちにおうてきたか」

　コクリとレイジは頷く。そうか、そうかとナハトは言うとチラリとレイジの方を見やる。

　「明日じゃな」

　「はい」

　遅くとも明日の午後には戦闘は始まる。２４時間後の自分はどうなっているのだろう。

　ふとそんな考えが頭に湧いてきた。だが、すぐに振り払う。そんなこと、今考えるものではない。

　「わしも明日はアマテラスに乗せてもらうことになった」

　「オロチに乗って整備とかしてくれるんじゃないんですか？」

　「わしも年だからのう。旗艦に乗せてもらってゆっくり見物させてもらうさ。なぁに、整備だったらわしなんかより、若い連中の方がいい。腕は保障付きだ」

　そりゃそうだ、と大げさに頷くレイジを見てナハトは思わず苦笑する。

　「真実だが、ちょっと傷ついたぞい」

　「すいません」

　真面目に謝ってくるレイジを見て、またナハトは苦笑する。

　「いやいや、構わんさ」

　そして、真顔に戻りレイジの顔を覗き込んでくる。

　「本当に親父とそっくりじゃ」

　どこか、悲しげな色がナハトの窪んだ目に見え隠れしていた。

　「じゃが、リョウのように死んではいかんぞ？」

　「・・・・・・」

　「一つだけ、お前さんに言っておくことがあるんじゃが」

　レイジの様子を窺いながらナハトは口を開いた。

　「お前さんは、確かにいい腕をしておる。じゃが、どうも何か足りないんじゃ。一ヶ月

前、初めてお前さんがあれに乗ったとき、わしは豪く感動したよ。あぁ、こんなにも乗りこなせるものがいたのかとな。じゃが、何と言うかな。この一月の間お前さんを見てきて、気づいたことがある。お前さんは、まだ本気じゃない。ムラクモのスペックすら超える力をお前さんはもっとる気がする」

　その言葉にレイジは驚いたような顔を見せた。

　「ハルカにも、同じようなことを言われました」

　「あの子はずっとお前さんを見てきたから、余計にわかるのかもしれんな」

　大きく息を吸い込んでナハトは続けた。

　「よいか、レイジ。戦いでは、己が頼りだ。その己を偽っていては勝てる戦いも勝てなくなるぞ」

　レイジはまた、身に覚えの無いことを言われ困惑気味な顔を浮かべる。そんな様子を見て、ナハトはパッと調子を変えた。

　「まぁ、わしらの考えすぎかもしれんな。実際、お前さんはよくやっとるよ」

　バシバシとレイジの背中を皺くちゃな手が叩く。

　「この戦いが終わればそれで終わり、というわけでもない。そのためにもお前さんのような優秀な人材には生き残ってもらわないとなぁ」

　かっかっかと大げさにナハトは笑った。複雑な表情をしていたレイジも頷いて笑う。格納庫に老いぼれとルーキーの笑いが静かに響いていた。





　レイジは居るだろうか。

　気づけばハルカは自分の部屋を出ていた。一応目を擦ってみる。大丈夫、涙はもう出ていない。

　レイジの部屋に向け、ハルカは歩き始めた。毎朝起こしに行っていたせいか、目を閉じていても辿りつけそうだ。実際にそんなことはしないが。

　「よ、ハルカ」

　後ろから声をかけられる。突然のことでわわっとハルカは飛び上がった。一呼吸置き振向くと、声の主が後方３ｍほどのところに立っていた。

　「調子はどうだ・・・・・。と言うか何やってんだ？」

　飛び上がったハルカを見て、不思議そうにレイジは尋ねる。

　「あ、あんたこそ何やってるのよ」

　心の準備も出来ていないままにいきなり目的の人物に声をかけられたのだ。動揺するのも無理は無い。

　「ちょっと格納庫に行ってたんだ。で、お前はそこで何をやっている？」

　ハルカは深呼吸をした。よし、もう大丈夫。大体私がビビる理由なんてないわ。

　「あんたの部屋に行こうと思ってたのよ。・・・てか、その。今晩泊めて？」

　最後は少しわざとらしく言ってみる。我ながら完璧だ。

　「はい？」

　言葉の意味を汲み取ることが出来ず、狐につままれたような顔でレイジはハルカを見た。

　「だから、今晩泊めて」

　きょとんとしているレイジをからかう様にハルカはもう一度言う。

　「ダメ」

　ようやく事態が飲み込めたようで、それには即座にレイジが応える。

　「何で俺があの狭い部屋にお前を泊めなきゃならない？」

　「空調が壊れちゃったの」

　「直してもらえ」

　「もう時間も時間だし。それに明日は出撃だからそんな手間かけさせられないでしょ？」

　「かけてきてくれ」

　レイジからは拒否のオーラがありありと漂っている。しかし、ハルカは退かない。

　「泊めて」

　「御免だ。ベッドなんて一つしかないんだぞ。俺に床に寝ろって言うのかお前は？」

　「一緒に寝ればいいでしょ？」

　「なっ」

　流石にこの台詞にはレイジもたじろいだ。

　「昔はよく一緒に寝たじゃない」

　「お前、やっぱり調子悪いんじゃないのか？」

　「何よ、レイジは他の事を期待してるわけ？」

　ニヤリと笑ってハルカが言う。

　「ば、バッキャロウー。誰がそんなもん期待するかってんでぃ」

　「何弁よ、それ」

　クスっと微笑むハルカの真意が、レイジにはわからなかった。

　「んじゃ、オッケーってことで」

　そう言ってハルカはレイジの部屋の方へと歩みを進める。

　「お、おい、俺はオッケーなんて一言もいってないだろうが」

　「〜〜♪」

　なぜか上機嫌なハルカを止める術を、レイジは持ち合わせていなかった

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