「バッシュ!!」

「マグナムブレイク!!」

ガランガラン・・・

古びた鎧―――レイドリックが崩れ落ちる。

「ふー・・・沸いたなー。」

と言いながら彼が私にヒールしてくれる。

「そうだねー。ちょっと疲れたかもー・・・。」

「んじゃ　ちょっと休憩しようか。」

「うんっ」







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えっとどうも初めまして　って言ったらいいのかな。リンと申します。ナイトやってます。

といっても、別に王様に仕えたり何処かの隊に所属しているわけではないんですけどね。

「おーい？誰に向かって喋ってんだー？」

「・・・っなっ・・・なんでもないの！気にしないでっ！」

「・・・ふーん。病院行かなくて大丈夫か？精神科とか。」

「だ・・・っ大丈夫よっ！余計なお世話ですっ！」

このむやみやたらに悪態を付いてくるのはリュームで、プリーストだけど殴り専門っていう変なヤツ。

同じギルドメンバーで、え・・・えっとー・・・私の・・・か・・・彼氏・・・です。

なーんでこんな憎たらしいヒトを好きになっちゃったのかわかんないんですけどね。

「おーい？そろそろ大丈夫だろー？行くぞー？」

と、自慢のチェインを肩に乗せながら、ブレス、速度増加、キリエ、マグニ・・・と支援スキルをかけてくれる。

「う　うん。ありがと。」

私は立ち上がって、少し前に居る彼に追いつこうと小走りをした。







私達の出会い・・・っていうか、出会いは普通だった。

私がノービスで、まだなにもわからないとき今のギルドマスターに色々教えてもらって。

それでそのときにマスターが「良かったら私のギルドに入る？」って言ってくれて。

お言葉に甘えさせて貰って加入したら、彼はアコライトに転職したばっかりで。

私が剣士になったら、職業の相性っていうのもあってか、一緒に行動することが増えて。

昔からいつも彼は私のことからかってきて。

私はいつもムキになって反応していたら、ギルドのメンバーが「痴話喧嘩だ」とか言い始めて。

でも悪い気はしなくて、気付いたら好きになってた。

彼も一緒だった。

そんなん。

そう、前からいつも一緒だった。














それから私達は此処―――騎士団で時を過ごしていた。

レイドリック、ライドワード、時にはカーリッツバーグも倒していった。

その時間は有意義で、楽しかった。

狩場がいいのかな？と思ったけど即頭から消した。

たぶん、こいつと居るから。

そう思った。

「ん？オレの顔になんかついてる？」

とかなんとか思ってたら私彼の顔凝視してたっぽい。

「・・・えっ・・・あっ別になんでもないっ」

「・・・？ふーん・・・。お前熱でもあるんじゃね？」

「ひゃぁ！？」

ごち、と私のおでこに彼が頭をつけてくる。

「ちょ・・・っ子ども扱いしないでよ！」

「あー悪ぃ悪ぃ。身長的に子供かと思った。」

「んー！もうー！」

確かに私の背は低い。そして憎たらしいことにこいつは平均よりもやや高いくらい。その差約20ｃｍ。

だからっておでこくっつけてくることは・・・ちょっと恥ずかしいし・・・。

「顔赤いぞ？ホントに熱あるんじゃねー？」

「・・・誰のせいだと思ってるのよ・・・」

こいつ・・・天然？確信犯？







そのとき。

ははは、と笑う彼の前にふっと、ソレは姿を現した。

「え・・・・・・」

私が絶句してる間に、ソレ―――深淵の騎士は、その槍を振り下ろした。

――――！！！

音にもならない、凄い音。たぶん、ブランディッシュスピア。

私は少し離れていたのから、当たらなかった。ふと前に目をやると―――

「リューム！！！」

彼が・・・リュームが倒れていた。至近距離に居たから、直撃を受けてしまったのだろう。動いていない。

「ねぇちょっとリューム！？ねぇ嘘でしょ！？」

「・・・・・・危ないから・・・・・・離れ・・・とけ・・・」

彼の声が微かに聞こえた。

「いや！！ちょっと・・・ねぇ・・・やだよぉ・・・っ」

私は彼の元に駆け寄って彼の体―――冷たくなりかけてる体にしがみついていた。

「ねぇ・・・しっかり・・・し・・・てよぉ・・・っ」

彼の体にこぼれる雫。私の目から出た雫・・・。

「・・・・・泣・・・くなバーカ・・・。オレは・・・・・・お前の・・・笑顔のほうが・・・好き・・・だ・・・。」

「ねぇもう喋んないで！！」

「いいから・・・離れ・・・・・・。」

彼の口が動かなく――――・・・

「いやぁーー！！！」

私は冷たくなってしまった彼の体を抱きしめた。

深淵は槍を振り下ろさんとしていた。

そのとき―――。

「チャージアロー!!」















その後、別のパーティさん達がやってきて、私だけ助かった。

プリーストの上級魔法に、「リザレクション」という技があるのだけれど、彼の体はもう、それでは治せないらしい。






モドッテコナイ　アイスルカレ。





サイゴマデアクタイツイテタカレ。





サイゴニスキダトイッテクレタカレ。





ダケド、モウカレハイナイ。





ワタシハナイタ。ナイテイ―――――




















コンコン。

んむ・・・ドアを叩く音だ・・・誰・・・だろ・・・？

「ちょっとー！？いつまで寝てんのリンー！もうお昼よー！？」

え・・・？

夢・・・だっ・・・た・・・？

記憶が蘇る。思考能力が戻ってくる。

えーと昨日は12月24日でー・・・今日は25日ー。あれ。クリスマスじゃん。えー・・・っとクリスマスにはなんか予定が会った気･･･が・・・？

「あー！！」

そうだ今日は！ルティエでリュームと会う約束してたんだっけ！

ふとケータイを見ると、着信がたくさん。全部リュームから。

そりゃそうだ・・・10時に会おうって言ってたのにもうお昼・・・あぁー・・・・・・。

すぐに私は彼に電話する。

「ごめーん！今起きたー！！」

「遅ぇよ！早くこいバーカ！寒いんだから！！」

「うん　ホントごめんー！！」













ルティエ。

彼はベンチに座って待っていてくれた。

彼が私を見つける。

「遅い！早くおき――――！？」

彼の口が止まる。私が抱きついたから。

私は小さい声で。

「ごめんね。怖い夢・・・見てたの・・・。それから・・・一つお願いしていい？」

「ん・・・。」

「私を残して、どっかいっちゃったら許さないからね・・・？」

彼の服を私の涙がぬらす。でも、さっきとは違う涙。

彼が私を抱きしめ返してくれる。

「心配すんな・・・。お前を残してどっか行ったりしやしねーよ・・・。」

「うん・・・絶対だよ・・・。」










これからは、良い夢見れそー♪


















――――――――――――――――あとがき――――――――――――――――

はい。どうも。また書いちゃいました。すいません。

まぁまず最初に。全国の殴りプリの方ごめんなさい。変人扱いしてますっ

でも僕も殴りプリ居るんで！切腹！

ていうか　　なんだこれ

なにこの気持ち悪いストーリー！

えー。気分を害した方。申し訳御座いません。

大丈夫、もう二度と書きませんこんな気持ち悪いストーリー。

書いてていつもよりもっと恥ズいー！

ありがとうございました。